ご対面

トイレ。
そこは女にとって秘密の花園。
一つ一つ扉で区切られ、それぞれがそれぞれのスタイルで用を足す場所。

ちょっと前まで、アタシはチンコ屋、失礼、パチンコ屋に通っていた。
スロットという福沢諭吉君大好物の彼に、ご飯をあげに行っていたのだ。
そんなご飯をあげてる最中、モーレツにもよおしてきたアタシ。
基本的にシッコを我慢しがちな性格の為、かけこみ電車状態になることが多い。

その時もかなり急いで、トイレへダッシュ。
パンツを下ろすのももどかしい。はがゆい。
いざ便器を目の前にすると、一層尿意が増すから不思議だ。
アタシは腰掛け、しばしの快楽に浸る。

バンッ!!

「きゃああああああ!!」 どっかのギャル

「……。(無言)」 アタシ


何故か目の前には、広い空間が広がっている。
そう、カギをしっかりかけなかった為、ギャルが入ろうとした途端扉が開いたらしい。

「ごめんなさい!スミマセンでしたっ!!」
「いいの、いいの。ビックリするよね、こんな姿見たら。」
便器に腰掛けながら、自ら扉を閉める。
恥ずかしい姿を見られていながら、この冷静さ。自分で自分を褒めてあげたい。

誰も入ってないと思って開けたら、
股おっぴろげの女に遭遇だなんて、
そりゃ悲鳴あげるわな。ウン、分かるよぉ。
見知らぬ他人の
ボーボー・ジャングルや、へたすりゃ放尿シーンまで見ちゃったら、
そりゃ逃げたくもなるわな。ショックだよぉ。

…いや、どっちかっていったら、
アタシが悲鳴あげる立場では…?

どこか納得できない気持ちを残しながらも、ギャルがアタシのどこまでを見たのか、
それだけが気になって仕方がない。
ウンコだったら、ニオイで分かったかなぁ…と少し後悔している。


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